大きな課題は、近隣住宅や海上の船に対する光漏れへの対策でしたが、光漏れは改善され、周辺施設に配慮した環境になりました。また、まぶしさも考慮した設計によってプレーしやすい環境をご提案しました。周辺には那覇空港もあり、絶対に光害になってはいけないことも重要視し、ボールトラッカー(※1)が設置されても問題のない光空間になっています。実際にフライボールを上げてテストした結果も見やすく、均斉度の高い(※2)フィールドはプレーしやすい光環境になりました。そして、必要照度は確保したまま照明器具の台数を大幅に削減できたことにより、発電機を設置することなく商用発電のみで稼働することができ、大幅なコストダウンに加え、工程の削減につなげることもできました。
(※1)ボールトラッカーとは、空間照度確保のためのアッパーライトの名称
(※2)均斉度の高さとは、明るさ(光)のムラがないことを表わす(高い方がムラがない状態)
沖縄セルラースタジアム那覇サイト:
https://nahataikyo.com/guide-cellular_stadium_naha/access/
最大収容人数30,000人、プロ野球キャンプ、公式戦、全国高等学校野球選手権記念沖縄大会など多くの試合で利用される球場
所在地:沖縄県那覇市奥武山町42-1